弁護士による遷延性意識障害相談ナビ

交通事故による後遺障害等級認定・損害賠償請求

弁護士法人 みお綜合法律事務所

  1. トップページ
  2. はじめに<遷延性意識障害とは>

はじめに<遷延性意識障害とは>

はじめに

交通事故による後遺障害として、「遷延性意識障害(いわゆる植物状態)」が残った場合、介護等にかかるご家族の負担は大変なものとなります。必死の介護にあたられるご家族の大変さを目の当たりにすると、胸がつまる思いがします。
また、相手方による「健常人に比べて、早く亡くなる可能性が高いため、多額な介護費用は不要である」といった非情な主張に接すると、強い憤りを禁じ得ません。
このサイトでは、「遷延性意識障害とは何か」という初歩的な理解から、治療や介護、さらには示談や裁判の場面で遭遇する、さまざまな問題点についてご説明します。

遷延性意識障害とは?

遷延性意識障害とは、主に交通事故などを原因とする頭部外傷等によって「昏睡状態(脊髄反射以外の反応がない状態)」に陥り、開眼できるまでになったものの、「意思疎通が完全に喪失した身体症状」を言うとされます。

遷延性意識障害の診断基準としては…
  1. (1)自力で移動できない
  2. (2)自力で食事が摂れない
  3. (3)失便・失禁の状態
  4. (4)「物」を認識できない
    (眼球でかろうじて「物」を追うことが出来る場合もある)
  5. (5)意味のある発語ができない
  6. (6)自発的行動がない
    (「目を開け」などの簡単な指示に応じることが出来るにとどまる、または全く出来ない)

とされています。

もちろん、上記の(1)~(6)のすべてを満たさない場合でも、極めて重篤な後遺障害が残っていることに変わりはありません。

自賠責後遺障害等級について

自賠責保険では、交通事故による傷病が治ったあと、身体に一定の障害が残った場合には、残存障害の程度に応じて、「障害等級表」に定められた障害等級を認定することになっています。そして、障害等級の程度に応じて逸失利益及び慰謝料が支払われます。
自賠法施行令は、「神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの」を別表第一第1級1号と定めています。そして、「神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの」とは、高次脳機能障害又は身体性機能障害のため、「生命維持に必要な身のまわり処理の動作について、常に介護を要するもの」をいうとされています。
遷延性意識障害の場合は、意識障害及び四肢麻痺の後遺障害が残存しているので、上記の「生命維持に必要な身のまわり処理の動作について、常に介護を要するもの」に該当し、「神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの」として、自賠法施行令別表第一第1級1号に該当します。

遷延性意識障害の自賠責後遺障害等級
等級労働能力喪失率説明
1級100% ・神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの
・生命維持に必要な身のまわり処理の動作について、常に介護を要するもの

被害者とご家族の方へ

被害者やそのご家族は、日頃の介護や示談・裁判の場面を通して、「なぜ被害者なのに苦労を強いられなければならないのか」あるいは「保険会社に感情を逆撫でされなければならないのか」と憤懣を感じられると思います。また、適正な賠償を取得するにはいくつもの高いハードルがあり、証拠の収集に多大な労力を要します。
しかし、遷延性意識障害を負われたご本人のためにも、保険会社の主張に負けず、数々のハードルをクリアしていかなければなりません。当事務所では、被害者とご家族の一助になれればと、日々研鑽に努めています。