弁護士による遷延性意識障害相談ナビ

交通事故による後遺障害等級認定・損害賠償請求

弁護士法人 みお綜合法律事務所

  1. トップページ
  2. 治療と介護の問題点

治療と介護の問題点

遷延性意識障害の治療や介護を行う際の問題点についてご説明します。これらの問題点は、相手方の示談や裁判の際にも、重要なポイントとなることがあります。

1 医療機関の対応等についての問題

◎転院を繰り返すことを強いられる
遷延性意識障害の場合、入院から3ヶ月が経過すると、診療点数の関係等から「転院」を強いられます。さらに、症状固定後には、病院に入院し続けるのが困難となり、在宅介護に切り替えざるを得なくなります。また、治療については治癒を目的とした積極的治療ではなく、生命維持を目的とした治療が中心となります。そのため、被害者のご家族は、転院先の確保や、在宅介護への移行に相当な労力が必要となります。

2 在宅介護体制の構築の難しさ

1:家族が介護する以外に方法がない
ヘルパー(職業介護人)に介護を依頼するといっても、ヘルパーには認められていない行為(=医療行為)があります。また、通常は金銭的な問題から、ヘルパーに24時間の介護を依頼することは、事実上不可能であると思われます。それらの問題から、少なくとも夜間から早朝にかけては、ご家族だけで介護を行う必要があります。
その介護内容は、「2時間おきの体位交換」「導尿」などの緊張を強いられるものであり、ご家族の方は十分な睡眠をとることができず、体を壊される方が多くなるのが実情です。
2:ヘルパーには認められていない行為
ヘルパーが「職業介護人」といっても、医療行為を行うことはできません。具体的には、以下の行為については「看護師」に託さないといけないとされており、爪切りや痰の吸引についても、ご家族が行わないといけないのが現状です。そのため、ヘルパーがいても、ご家族が付き添っていなければならず、ご家族は緊張が解ける時間がほとんどないといっても過言ではありません。
床ずれ、爪きり、痰の吸引、酸素の吸入、経管栄養、点滴の抜針、インスリンの注射投与、摘便、人工肛門の処置始末、血圧測定、内服管理、軟膏・湿布など貼付・塗布行為、口腔内の掻き出し、導尿や留置カテーテル管理、膀胱洗浄、排痰のケア、気管カニューレの交換、点眼、座薬・浣腸